top of page
中村 ぶう

タケ山古道入口ナラ枯れ撤去 祭り!

更新日:2022年11月12日


虫沢古道を守る会さんからのお声かけで、秋も深まり始めの10月27日~29日にかけてタケ山古道入口のナラ枯れ撤去作業を行いました!10本以上あるナラ枯れ…放置しておくと枝が落ちてきたり、倒木の恐れもあり危険な為、伐採をします。高木をバンバン伐採していく様子はまさに祭り!

祭りの参加者は虫沢古道を守る会とNPO法人仂の精鋭たちとUさんと私B。

鳥か?猿か?いや!N代表だ!

そのまま伐採できない木は登って上の方の枝を落としてある程度の高さにしてから伐採します。因みに、下の方でワイワイやっていて1人で登っているとちょっぴり寂しいそうです 笑

下の方で何をワイワイやっているかと言うと…そのまま倒せる木はどんどん切り倒します。

受け口を切るN原さん。私Bも1本だけ教わりながら伐採しましたが…上手い人のを見てると簡単そうだけどこれは熟練の技術です。まだまだ修行が必要です。

切り目を入れた木を車に括りつけて引っ張って…

ダイナミックに倒したりもします。枯れているのでバリバリ音をたてて崩壊します。

木の傾きでそのまま倒したら鹿柵の方に倒れて壊してしまうかも…。そんな時は網を外しちゃえばいいじゃないか!チームワークでこなしていきます。

心配がなくなったら倒す。

どんどん倒す。

まだまだ登る。

倒したら切る。

そして運ぶ。これまた重い!

before


after。スッキリ!

でも全てを切り終える事ができなかったので、また次回に持ち越しです。

枯れているものの、薪に使えそうな部分も沢山!玉切りにしました。写しきれずこれでも半分くらい。


虫沢古道を守る会の皆さんもお疲れ様でした!

なかなかハードでくたびれて、集合写真撮りそびれました(^^;


さて…ここからはナラ枯れについて。(長いです)

まずは、ナラ枯れとは何ぞや?仂のブログを読んでいる方は自然や林業に興味のある方かなって事で知ってる方も多いかもしれませんが、誰が読んでくださるかわからないので説明致しますと

↓↓↓

ナラ枯れとは、ナラ類(いわゆるドングリの木、それ以外にも発生はする)が7~9月にかけて集団的に枯死する現象のことで、枯死木には必ずカシノナガキクイムシが大量に穿入しているのが特徴である。

枯死する原因を簡単に説明すると

①カシノナガキクイムシが穿入する。

②集合フェロモンを放出して雌雄を誘引して集中加害を起こす。

③カシノナガキクイムシが媒介しているナラ菌が樹木を侵食する。

④侵食された樹木は水を吸い上げられなくなり、7月下旬から水不足になり枯死。

かい摘むとこんな感じ。

現在ナラ枯れ被害が発生している都市近郊の里山のコナラやクヌギの林は、これまで長年、薪炭生産に使われ続けてきた林で、15~30年周期で伐採、収穫する畑に近いもので天然林ではありません。近年需要がなくなり放置され残された木のほとんどが大径木になっています。

カシノナガキクイムシは大径木でよく増える為、現在はカシノナガキクイムシの繁殖に有利な条件が揃ってしまっていると言うことです。(『樹木医の手引き 』から参照)


ここから先は環境教育など環境保護活動に携わるBのイチ個人の見解と言うことをご了承の上でお読み頂きたいのですが、

カシノナガキクイムシは大径木を好む性質から本来は天然林の中では間伐の役割を果たす生き物だと思うのです。これが若い木を好んでいたら循環が上手くいきませんが、大径木…老木を枯死させ間伐する事により若齢林に生まれ変わらせてくれる…ナラ菌を媒介している事も含めてそう言う生き物なのではないかと。

ただ、人間の手によって形を変えられ、その後放置された林によって増え過ぎてしまえば、その循環はやはり上手くいかなくなってしまう…むしろ悪循環にはまってしまうかもしれません。


近年、バイオマス発電が再生可能エネルギーとして注目されていますが、実状では輸入材を使用したりしている事もあり、輸送によるCO2排出などを考えるとちっとも再生可能じゃなくね?って状況だったりするわけです。え?国内に木がないならまだしも、管理されてなくてナラ枯れが起こるような状況になっているのに輸入材に頼ってるのっておかしくない?だったらまず日本の森林をどうにかしたら良いんじゃない?

って思うのは私だけでしょうか。

一度手をつけてしまった天然林を元に戻す事は不可能かもしれませんが、昔の人が管理していた林をきちんと管理し直し利用する。簡単ではないけどこれならできるような気がしませんか?いや…自然と共存していくためにやっていかなければならない事なのではないかと思っています。


そんな訳で、仂のやっている活動は木を伐採して、それを薪にしてエネルギーにしたり…これから炭焼きも復活させようとしていたり…

小規模ながらこれからの林業やエネルギーのあり方に繋がっていくのではないかな…と個人的に思っています。これからも勉強させてもらう為に仂の活動に参加していきたいと思います♪


長文失礼しました(^^;

閲覧数:73回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page