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  • 執筆者の写真chihi

ミゾゴイの鳴き声に耳を澄ませ

ミゾゴイという鳥を知っていますか?

夜の森は暗くて静かで怖いと思うかもしれません。しかし実際は結構賑やかです。

動物の足音や鳴き声、カサカサと動く生き物たちの気配があたり一面に満ちています。

ここ丹沢の山裾では、ムササビやフクロウ、アオバズクの鳴き声も聞こえます。

シカ、タヌキ、アナグマの足音や、ヒミズが落ち葉の中で動く音も聞こえます。

そしてミゾゴイという珍しいサギの仲間もいます。


夜の森の奏でる音に耳を澄ませながら、ミゾゴイという貴重な鳥の分布調査をする、

そんな企画を5月3日に行いました。


観察地点ごとのグループに分かれて、詳しいメンバーから説明を聞く。

この季節、まだ少し寒くなるけれど、ひんやりとした空気の中、調査地の下見をしながら

夜の帳が下りるのを待ちます。

もしかしたら我々の様子をどこかから、コッソリ見ているのかもしれない。

だって、ミゾゴイは「森の忍者」なんですって。

里山の森の中に身を隠し、滅多にその姿を見ることはありません。

夜に聞こえる鳴き声だけが、彼らのを感じさせるのです。


そのミゾゴイは、実ははるか赤道付近まで飛んでゆく渡り鳥です。

夏に日本で繁殖を行い、冬は台湾やフィリピンなど東南アジアの暖かい地域に移動します。

生息数は少なく、絶滅危惧種に指定されています。[環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)]


今回で2年目のミゾゴイ鳴き声調査

気軽に参加できる、貴重なデータ集めに協力できるイベントです。

私たち仂の松田町寄、秦野市、八沢、山北町・・それぞれで観察するグループができました。


今年もミゾゴイもやってきたかな?と、春の夜に耳を澄ます。

毎年少しずつでも観察の輪が広がることを願って、活動を続けて行きたいです。





河原に集まったのは35名ほど。独自で調査している地域も含めるとおよそ50名ほどになりました。


出発前に、レクチャーを受けます。双眼鏡、虫眼鏡持参の生き物好き小学生も参加。

かわさきFM「To The Nature」さんの取材を受けました。


観察地点でのレクチャー



ミゾゴイってこんな感じ(生きものノートシリーズより〜トヨタ自動車プラント・環境生技部発行)



終了後はモモンガ邸で湯豆腐でした。囲炉裏の季節ももうすぐ終わりかな。




素敵なチラシ・・夜鳴くミゾゴイに似合ってる。

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