2024年1月1日
マグニチュード7.6が能登半島を襲った。
暮らしに根ざした営みの中に、かけがえのない伝統があり、特有の地形、美しい自然の造形とともに、大切に守られて来たものたちが甚大な被害を受けた。
能登半島への深い理解にたって愛情を注いだ映画監督、石井かほりさんが、人々の力強い生き方を映していた。
二つの作品『ひとにぎりの塩』『一献の系譜』は、能登に今も息づいている、塩田と酒造りのドキュメンタリーだ。
震災後、復興支援の活動として、チャリティー上映会が企画された。
通常の上映権では考えられないほど、安価に自主上映を行えるようにしてくれたのだ。
この活動は全国に広まり、何百という上映会が開催され、今も続いている。
海外へも広まり、3/13現在、100を超える上映が予定されているという。
この日、私たちも上映会を計画し、参加者を募った。
平日にもかかわらず、16名にご参加いただき、ともに鑑賞することができた。
揚げ浜式の塩作り、真夏の炎天下に汗だくの作業を続けてきた、珠洲市の人々。
働く姿に、語り出す言葉のひとつひとつに重みがある。
海水を汲む、桶に集める、砂の上に撒く、その砂を集める、濃度の濃いかん水を作る、そのかん水を炊き上げる、24時間炊き上げて、水分を飛ばし塩を取り出す…
ここでも、薪が大切な役割をしていた。
薪は世界最古のエネルギー🔥
いつも、人々の営みとともに、人類史とともにある。
私たちの活動は、もっと根源的で広範なものであるのかも…と、しばし古の暮らしと薪について想像した。
塩を取り出すために必要なエネルギーは、人の筋肉と木材🟰薪
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